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    【RED-G】それなりBログ工房

    手づくりの丸太小屋に住み、エコでエコな山暮らしやログスクール、セルフビルド支援、災害ボランティアなどのノウハウや情報を発信しています。

    Top Page › 納得!ログハウスの作り方 › 【ログハウス】丸太は何本くらい必要なの?価格は?=その1
    2021-03-22 (Mon) 17:38

    【ログハウス】丸太は何本くらい必要なの?価格は?=その1

    ★自然の丸太を積み上げるハンドカット・ログハウスをセルフビルドするためのワンポイント・ノウハウです。
    ●今回は、丸太は何本くらい必要なのか?長さは?太さは?樹種は?価格は?ということを書いていきます。
    結論を先に言ってしまうと、末口18センチ径の丸太なら70本くらいです。

    【丸太の呼び方(呼び径)】まずは基本知識です。
    木材屋さんが単に太さと言ったら、「呼び径」のことを指します。
    ※実際の価格は立米(りゅうべい)単価または石(こく)単価から導きだされます。

    呼び径とは、末口(細い方)の木口(=こぐち=切り口)の最小直径のことです。(荒皮=外皮を除く)
    丸太は真円ではありません。楕円形であったり表面は凸凹しています。
    このとき中心を通る一番幅の狭いところの直径で測ります。センチ単位なので、ほぼ切り捨てです。17.8cmでも17cmです。
    ということは、注文した寸法よりも太い丸太が納入されるということですね。(ラッキー!)

    丸太の名称jpeg

    【どのくらいの長さが必要か?】
    壁の全幅を1本の丸太で作った方が効率的ですので、これで説明します。
    短い丸太をつないで作る方法もいくつかありますが、今回は省きます。

    丸太小屋の平面図jpeg

    3間(けん=5.46m)四方(9坪=18畳)のログハウスなら、5.46+0.3+0.3=6.06mです。
    前回も書きましたが、これ以内がボクのお勧めです。
    ※建築基準法では、交差の外側に最低30cmずつ出す必要があるので、6m材でギリギリ間に合います。
    ※実際に納入される丸太は5cmくらい長いです。(直角に切れないので余裕をみている)
    ※建築基準法では、仕切りのない一部屋の最大値は3間四方(30平米)以内になります。

    2間(3.64m)四方(4坪=8畳)のログハウスなら、3.64+0.3+0.3=4.24mです。
    4m材では足りないので、どうしても4m材を使いたいなら、3.4m四方に変更するとか・・・。
    または、一般的に建築確認が不要な3坪(6畳=10平米)の3.14m四方にする方法もあります。

    ※ま、建築確認が不要なところだったら何でもアリでしょうがね。笑


    【どのくらいの太さにするか?】
    太さは段数(壁の高さ)に影響します。段数を計算するときには平均径で考えます。これは長さの中央部の太さのことです。
    丸太は元(下)から末(上)に向かってだんだんと細くなっていきます。
    1mごとの太さの変化をテーパーといいます。ふつうの丸太だと1mごとに1cm太く(または細く)なります。
    ※これは樹種や年数や生息場所などによって少し変わってきますが、ほぼこれでOKです。
    平均径20センチの4m材の場合は、末口18cm(呼び径)、元口22cmということになります。

    お勧めは、呼び径16~18センチ(平均径で20センチ)くらいですかね。
    この太さであれば、6m材でも、体力次第ですが片側ずつなら持ち上げれられる可能性があります。
    それに、荒皮を剥いて3か月も経つとだいぶ軽くなります。

    簡易な階段を作り、片側ずつ持ち上げていけば、上段まで持ち上げることも可能かと。
    IMG_4682.jpg

    自分でクレーンを作っちゃう人もいますよ。ログハウスの中央に立てています。
    DSC00038.jpg

    ※建築基準法では、呼び径12センチでも作れますが、本数や段数が多くなり手間が増えますね。
    ※呼び径が20センチを超えると、重さが格段に違ってきます。重機も必要になるでしょう。
    ※ちなみにプロが作る住宅は、ほとんど呼び径25センチくらいを使っています。

    【どんな種類の木がいいのか?】
    どんな樹種でもいいのですが、なるべく真っすぐなことが必要です。
    ということは針葉樹が向いているということになります。

    国産材ではスギが一般的でしょう。手に入りやすく、柔らかく、加工も楽で、安いです。
    ヒノキは硬くて、丈夫ですが、値段が高いです。ヒノキ臭が気になる人もいるようです。
    北海道などではカラマツ?エゾマツ?で作ったという人もいますが、切粉がトゲトゲだとか?
    広葉樹である2mくらいのナラ材をノッチでつないで作った人もいますがねぇ。

    ※ちなみにプロは輸入材を使うことが多いです。ダグラスファー(米松)などです。
    これは太く長い材があり、末口25cmで12mもの直材が比較的手軽に入手できるからです。
    国産のスギやヒノキ材で、こんな太さ長さだとメッチャ高いし入手も困難です。

    <今回はここまでです。次回につづきます。>




    ★お願い★
    ●この記事の内容は、あくまでボク個人の方法や考え方です。
    同じ物事でもいろいろな方法や考え方があります。したがって、この記事に関しての議論・反論には応対しませんのでご承知ください。
    ただし、こういう記事を書いて欲しいというような要望やリクエストにはできる限りお応えしますので、コメント欄にお書きください。
    ●建築基準法の内容については情報が古いかもしれませんので、最新のもので確認してください。




    今日は雨が止んだのですが、寒気が下りてきているので、曇りで風が冷たく強く寒いです。
    早く木を伐ってしまいたいのですが、ちょとヤル気がうせてしまいましたぁ。
    最近YouTubeなどをいじっているので、この記事もなかなか進みません。ボチボチやっていきますので、ご容赦を。




    丸太を持ち運びするにはリフティングトングが便利です。
    これ、薪用の玉切り材でも重宝してます。腰を曲げずに引っ掛けられるところがいいですね。



    丸太を吊り上げるにはこのトング(2個使い)もいいですが、ちょと爪跡が付いてしまいます。
    ボクの持っているものが見つかりません。機能は同じです。


    スリング(2本使い)を使うと傷が付きませんが、挟んでしまわない工夫が必要です。
    これが一番リーズナブルですね。



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    最終更新日 : 2021-04-13

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