きょうは寒いです。ミゾレ混じりの雨が降ってきました。
そうそうにログに閉じこもっています。
昨日野天風呂に入っておいて正解です。東の空45度にほぼ満月がでていましたよ。
チェンソーの刃は、ソーチェンって言うんですね。前後をひっくり返したようなオモシロイ名前です。
今日の話題は、あまり書きたくはない(ドツボにはまってしまいそうですから)のですが、先日、オモシロイ話を聞いたので、ネタにしてみました。
この刃は、オモシロイ形をしていますね。(右側がわかりやすい)

こちらは、新品の刃の形状です。

といっても、図解などで説明しないと、わかりにくいですよね。(やっぱりドツボにはまりそう)
で、簡単に説明を。
ソーチェンの刃は2つの刃で構成されています。この名称がややこしいのですよ。業界では次のような呼称になっているようです。
上刃 :水平の刃です。(逆Lのヨコになっている部分)平面を削るカンナの役目をします。
横刃 :タテの刃です。(逆Lのタテになっている部分)繊維を切るナイフの役目をします。
<余談>
当初のソーチェンは横刃だけだったそうです。つまり帯ノコギリみたいなもの。
それを改良したのが日本人なんだそうです。カンナの上刃を付けたんですね。これで飛躍的に普及したのだそうです。
話を元に戻します。
上の写真は、横刃が急角度で湾曲していますね。一般的にはフック状態といいます。
横刃の「目立て角」といいますが、これは60度くらいでしょうか?仕様では85度が標準です。
これだと引っ掛かりが強く、切れる感じがします。これが水平ブラッシングには都合がいいのだそうです。いろんなノウハウがあるものです。
プロはそれぞれ、独自のコダワリを持っていますよね。(初心者はまず基本ですから、真似しないようにね!)
これは、角度を変えたアップです。

タストラップ(連結金具)も削られていますね。意識的かもしれませんが。
ヤスリのサイズが違うのか?下に押しつけすぎなのか?これ以上削ってしまうと切れやすくなってしまいますね。
これは新品の刃。

これも新品の刃です。

上刃の「目立て角」ですが、これが30度です。(ソーチェンによって違います)
右のほうに線がみえますよね。これと平行になっていれば正解です。(無いものもあります)
えええい!もう、ついでだから書いてしまうと、先の「目立て角」のほかに、もう一つの角度があります。
切削角 :ノミやカンナ刃と同じように刃先の角度です。一般的には60度が一番切れるのだそうです。
この3つの角度を、いっぺんに研ぐのが丸ヤスリなのです。うまくできているのですねえ。
だから、ちゃんとしたガイドなどを使ったほうがいいのですね。ボクも使っていますよ。
でも、林業屋さんはほとんど使いませんね。日に何度も研ぐし、体が覚えているのでしょうね。
ソーチェンの目立てについては、いろいろなホームページやブログで紹介されていますので、このくらいにしましょう。
最後に最近の話題を少々。(アレレレ・・・)
チェンソーアートの世界では、丸ヤスリではなく、変形6角ヤスリで研ぐというのが流行っているようです。
このヤスリは輸入品です。3種類ほどあるようです。
これらの情報で、ボクも疑問に思っていたことが、一つ解決されましたね。
先の「切削角」ですが、丸ヤスリでは、わずかですが丸くなりますよね。これが平らに研げるのです。
他が完璧に研げれば、理論的には切れるばずですね。カンナ刃と同じになりますから。
●ソーチェンの研ぎ方(もうヤケクソ!)
まずは、ソーチェンを調べて、それに合った径のヤスリを用意すること。(刃が半分程度に減ったら、ワンサイズ細いヤスリを使う)
ガイドを使って、基本どおり研ぐこと。
刃研ぎ3~4回に一度はデプス(刃と刃の間にある凸部)を0.6ミリ(デプスゲージを使用)に削ること。
おっと、その前に、もっと重要なことがありました。
切れるのか?切れないのか?が、わかることですね。案外これが難しいのです。
スクールに持ってこられるチェンソーは、ほとんど切れないです。(笑)
カンナの削り屑(数ミリ程度)が出なく、粉ばかり出てきます。
新しいソーチェンに取り替えて切れ味を比べる。プロに見てもらう。これが最初の課題ですかね。
2~3時間使ったら、定期的に研ぐというのも、いい方法ですね。
あ~あ、やっ刃りドツボにはまってしまった。ヤ刃イ、ヤ刃イ!
参考になったらクリックお願いします。
<追記>
丸ヤスリで目立てした後、上刃を平ヤスリで1回研ぐという方法を、最近のハスクバーナのデモでやってました。
専用の平ヤスリでないと、角が変形してしまうので、ご注意を!
そうそうにログに閉じこもっています。
昨日野天風呂に入っておいて正解です。東の空45度にほぼ満月がでていましたよ。
チェンソーの刃は、ソーチェンって言うんですね。前後をひっくり返したようなオモシロイ名前です。
今日の話題は、あまり書きたくはない(ドツボにはまってしまいそうですから)のですが、先日、オモシロイ話を聞いたので、ネタにしてみました。
この刃は、オモシロイ形をしていますね。(右側がわかりやすい)

こちらは、新品の刃の形状です。

といっても、図解などで説明しないと、わかりにくいですよね。(やっぱりドツボにはまりそう)
で、簡単に説明を。
ソーチェンの刃は2つの刃で構成されています。この名称がややこしいのですよ。業界では次のような呼称になっているようです。
上刃 :水平の刃です。(逆Lのヨコになっている部分)平面を削るカンナの役目をします。
横刃 :タテの刃です。(逆Lのタテになっている部分)繊維を切るナイフの役目をします。
<余談>
当初のソーチェンは横刃だけだったそうです。つまり帯ノコギリみたいなもの。
それを改良したのが日本人なんだそうです。カンナの上刃を付けたんですね。これで飛躍的に普及したのだそうです。
話を元に戻します。
上の写真は、横刃が急角度で湾曲していますね。一般的にはフック状態といいます。
横刃の「目立て角」といいますが、これは60度くらいでしょうか?仕様では85度が標準です。
これだと引っ掛かりが強く、切れる感じがします。これが水平ブラッシングには都合がいいのだそうです。いろんなノウハウがあるものです。
プロはそれぞれ、独自のコダワリを持っていますよね。(初心者はまず基本ですから、真似しないようにね!)
これは、角度を変えたアップです。

タストラップ(連結金具)も削られていますね。意識的かもしれませんが。
ヤスリのサイズが違うのか?下に押しつけすぎなのか?これ以上削ってしまうと切れやすくなってしまいますね。
これは新品の刃。

これも新品の刃です。

上刃の「目立て角」ですが、これが30度です。(ソーチェンによって違います)
右のほうに線がみえますよね。これと平行になっていれば正解です。(無いものもあります)
えええい!もう、ついでだから書いてしまうと、先の「目立て角」のほかに、もう一つの角度があります。
切削角 :ノミやカンナ刃と同じように刃先の角度です。一般的には60度が一番切れるのだそうです。
この3つの角度を、いっぺんに研ぐのが丸ヤスリなのです。うまくできているのですねえ。
だから、ちゃんとしたガイドなどを使ったほうがいいのですね。ボクも使っていますよ。
でも、林業屋さんはほとんど使いませんね。日に何度も研ぐし、体が覚えているのでしょうね。
ソーチェンの目立てについては、いろいろなホームページやブログで紹介されていますので、このくらいにしましょう。
最後に最近の話題を少々。(アレレレ・・・)
チェンソーアートの世界では、丸ヤスリではなく、変形6角ヤスリで研ぐというのが流行っているようです。
このヤスリは輸入品です。3種類ほどあるようです。
これらの情報で、ボクも疑問に思っていたことが、一つ解決されましたね。
先の「切削角」ですが、丸ヤスリでは、わずかですが丸くなりますよね。これが平らに研げるのです。
他が完璧に研げれば、理論的には切れるばずですね。カンナ刃と同じになりますから。
●ソーチェンの研ぎ方(もうヤケクソ!)
まずは、ソーチェンを調べて、それに合った径のヤスリを用意すること。(刃が半分程度に減ったら、ワンサイズ細いヤスリを使う)
ガイドを使って、基本どおり研ぐこと。
刃研ぎ3~4回に一度はデプス(刃と刃の間にある凸部)を0.6ミリ(デプスゲージを使用)に削ること。
おっと、その前に、もっと重要なことがありました。
切れるのか?切れないのか?が、わかることですね。案外これが難しいのです。
スクールに持ってこられるチェンソーは、ほとんど切れないです。(笑)
カンナの削り屑(数ミリ程度)が出なく、粉ばかり出てきます。
新しいソーチェンに取り替えて切れ味を比べる。プロに見てもらう。これが最初の課題ですかね。
2~3時間使ったら、定期的に研ぐというのも、いい方法ですね。
あ~あ、やっ刃りドツボにはまってしまった。ヤ刃イ、ヤ刃イ!


<追記>
丸ヤスリで目立てした後、上刃を平ヤスリで1回研ぐという方法を、最近のハスクバーナのデモでやってました。
専用の平ヤスリでないと、角が変形してしまうので、ご注意を!
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最終更新日 : -0001-11-30