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    【RED-G】それなりBログ工房

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    Top Page › 道具について考えた › ハァ~?チェンソーの刃
    2009-12-03 (Thu) 17:28

    ハァ~?チェンソーの刃

    きょうは寒いです。ミゾレ混じりの雨が降ってきました。
    そうそうにログに閉じこもっています。
    昨日野天風呂に入っておいて正解です。東の空45度にほぼ満月がでていましたよ。

    チェンソーの刃は、ソーチェンって言うんですね。前後をひっくり返したようなオモシロイ名前です。
    今日の話題は、あまり書きたくはない(ドツボにはまってしまいそうですから)のですが、先日、オモシロイ話を聞いたので、ネタにしてみました。

    この刃は、オモシロイ形をしていますね。(右側がわかりやすい)
    IMG_5872.jpg

    こちらは、新品の刃の形状です。
    IMG_5881.jpg

    といっても、図解などで説明しないと、わかりにくいですよね。(やっぱりドツボにはまりそう)
    で、簡単に説明を。
    ソーチェンの刃は2つの刃で構成されています。この名称がややこしいのですよ。業界では次のような呼称になっているようです。
    上刃 :水平の刃です。(逆Lのヨコになっている部分)平面を削るカンナの役目をします。
    横刃 :タテの刃です。(逆Lのタテになっている部分)繊維を切るナイフの役目をします。


    <余談>
    当初のソーチェンは横刃だけだったそうです。つまり帯ノコギリみたいなもの。
    それを改良したのが日本人なんだそうです。カンナの上刃を付けたんですね。これで飛躍的に普及したのだそうです。


    話を元に戻します。
    上の写真は、横刃が急角度で湾曲していますね。一般的にはフック状態といいます。
    横刃の「目立て角」といいますが、これは60度くらいでしょうか?仕様では85度が標準です。

    これだと引っ掛かりが強く、切れる感じがします。これが水平ブラッシングには都合がいいのだそうです。いろんなノウハウがあるものです。
    プロはそれぞれ、独自のコダワリを持っていますよね。(初心者はまず基本ですから、真似しないようにね!)

    これは、角度を変えたアップです。
    IMG_5880.jpg
    タストラップ(連結金具)も削られていますね。意識的かもしれませんが。
    ヤスリのサイズが違うのか?下に押しつけすぎなのか?これ以上削ってしまうと切れやすくなってしまいますね。

    これは新品の刃。
    IMG_5883.jpg

    これも新品の刃です。
    IMG_5884.jpg
    上刃の「目立て角」ですが、これが30度です。(ソーチェンによって違います)
    右のほうに線がみえますよね。これと平行になっていれば正解です。(無いものもあります)


    えええい!もう、ついでだから書いてしまうと、先の「目立て角」のほかに、もう一つの角度があります。
    切削角 :ノミやカンナ刃と同じように刃先の角度です。一般的には60度が一番切れるのだそうです。

    この3つの角度を、いっぺんに研ぐのが丸ヤスリなのです。うまくできているのですねえ。
    だから、ちゃんとしたガイドなどを使ったほうがいいのですね。ボクも使っていますよ。
    でも、林業屋さんはほとんど使いませんね。日に何度も研ぐし、体が覚えているのでしょうね。

    ソーチェンの目立てについては、いろいろなホームページやブログで紹介されていますので、このくらいにしましょう。


    最後に最近の話題を少々。(アレレレ・・・)
    チェンソーアートの世界では、丸ヤスリではなく、変形6角ヤスリで研ぐというのが流行っているようです。
    このヤスリは輸入品です。3種類ほどあるようです。

    これらの情報で、ボクも疑問に思っていたことが、一つ解決されましたね。
    先の「切削角」ですが、丸ヤスリでは、わずかですが丸くなりますよね。これが平らに研げるのです。
    他が完璧に研げれば、理論的には切れるばずですね。カンナ刃と同じになりますから。



    ●ソーチェンの研ぎ方(もうヤケクソ!)
    まずは、ソーチェンを調べて、それに合った径のヤスリを用意すること。(刃が半分程度に減ったら、ワンサイズ細いヤスリを使う)
    ガイドを使って、基本どおり研ぐこと。
    刃研ぎ3~4回に一度はデプス(刃と刃の間にある凸部)を0.6ミリ(デプスゲージを使用)に削ること。

    おっと、その前に、もっと重要なことがありました。
    切れるのか?切れないのか?が、わかることですね。案外これが難しいのです。
    スクールに持ってこられるチェンソーは、ほとんど切れないです。(笑)
    カンナの削り屑(数ミリ程度)が出なく、粉ばかり出てきます。
    新しいソーチェンに取り替えて切れ味を比べる。プロに見てもらう。これが最初の課題ですかね。

    2~3時間使ったら、定期的に研ぐというのも、いい方法ですね。

    あ~あ、やっ刃りドツボにはまってしまった。ヤ刃イ、ヤ刃イ!

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    <追記>
    丸ヤスリで目立てした後、上刃を平ヤスリで1回研ぐという方法を、最近のハスクバーナのデモでやってました。
    専用の平ヤスリでないと、角が変形してしまうので、ご注意を!
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    最終更新日 : -0001-11-30

    Comments







    非公開コメント

    i池田さん

    いやいや、失礼、失礼。
    どこで聞いたのか、誰に聞いたのか、自信がなかったので、そう書きましたのですよ。濁り酒で酔っ払ってましたからね。
    削除しときま~す。
    2009-12-04-08:53 あかじい
    [ 返信 ]

    スバナさん

    >丸ヤスリで砥いで上刃を平ヤスリでもう一度研ぐ人も居ました。

    ボクも考えたことがありました。
    最近のハスクのデモでは、コレをやってましたね。

    30度の線は、最近までボクもそう思ってましたよ。(笑)
    三角になるまで使えますからね。兼用でもいいんじゃない?
    2009-12-04-08:46 あかじい
    [ 返信 ]

    知りませんでした、上刃に引いてある30度の線

    あたしゃてっきり、タイヤのスリップサインとおんなじと

    考えておりました、・・・はずかしゃ!1
    2009-12-03-22:22 スバナ
    [ 返信 ]

    信憑性が判りません・・・って

    だからぁ・・・(笑)

    あの先生、今は倒産してなくなりましたけど、戦後になってマッカラーに就職されたんですよ。

    二人がかりの大鋸と勝負して負けたんですよ。チェーンソーのほうがね。
    それが悔しくて悔しくて、どーやったらより切れるようになるか?を研究したんですよ。
    その結果が現在のソーチェンの形状になってるんです。

    ここからははっきりとご本人の口から聞いた訳ではありませんが、たぶんプロジェクトチームの中で研究に没頭されたんだと思いますけどね。

    残念ながらお亡くなりになりましたけどね。
    去年、ご自宅を訪ねて、仏壇に手を合わせてきました。

    2009-12-03-21:40 池田
    [ 返信 * 編集 ]

    そうそう、切れる感覚に鈍い奴もいますね、元、家に居た弟子も、刃を研ぐ事に関してはズボラでした、注意をし続けたら他所に行きたいというので、即OKしましたが!
    知り合いに、丸ヤスリで砥いで上刃を平ヤスリでもう一度研ぐ人も居ました。
    2009-12-03-20:02 スバナ
    [ 返信 ]