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    【RED-G】それなりBログ工房

    手づくりの丸太小屋に住み、エコでエコな山暮らしやログスクール、セルフビルド支援、災害ボランティアなどのノウハウや情報を発信しています。

    Top Page › ログスクールの実態 › 週末ログスクール38日目
    2010-07-04 (Sun) 22:38

    週末ログスクール38日目

    相変わらずのどんより曇り空。一時霧雨、ムシムシ暑いという天気でした。
    もちろん昼のビール風味が旨い!

    参加者は2人。久しぶりに棟梁の登場です。
    棟梁は、この作業は初めてですので、その作業ぶりを追ってみます。
    なかなか興味深いものがあります。(参考に助手の作業具合も)

    開口部の位置だし後の、上下丸味部の補充墨付けです。
    IMG_7262.jpg
    差し金を使い、目通しで、まっすぐな墨付けをしています。
    (助手は、同じように真似てやってましたが、曲がっていましたね。
    前回教えた方法は気に入らなかったのかな?)

    ヘッダーログの木口カットです。
    IMG_7264.jpg
    さすが棟梁ですね。高いところの姿勢が決まってます。
    (助手は、足場のセッティングを忘れていましたね。
    高い場所では、足場をシッカリさせて、安全体制を作らないと、いい作業はできませんね。)

    木口の玉切りカットです。
    IMG_7267.jpg
    墨を見て、墨通りにカットしてます。墨の見える位置に、体を移動してました。
    (助手は、ガイド板を取り付けてカットしてます。でも墨通りにカットできませんでしたね。
    ガイドと墨を勘違いしてました。ガイドは木です。切れてしまいます。切らないようにすると、墨から離れてしまいます。
    ガイドはあくまでガイドです。墨を見なければいけないのですね。)

    下場ログのカットです。
    IMG_7269.jpg
    最下段の木口に墨付けをするためです。
    これは取り除いてしまうわけにはいかないので、10センチほど残しています。
    移設後には切断します。

    カット面をカンナで整形しています。
    IMG_7268.jpg
    棟梁は、適材適道具を使いますね。目的を理解しているからでしょう。読みが早いです。
    最初の基準面をシッカリ仕上げておくと、後の作業がらくになります。
    (助手は、墨通りに仕上げるため、ブラッシングしてましたが、バーの平面をうまく利用できていませんでした。
    バーを反対側まで突き出さないと、デコボコになってしまうのですね。)

    木口の墨付けです。
    IMG_7270.jpg
    オモシロイ絵ですね。
    (助手は、自動下げ振りを借りて芯墨を決めたのですが、棟梁の方と違うのです。
    で、長いレベルで確認してみたら、1センチも違って垂直じゃないんです。
    どこかで使い方を間違えたんでしょうね。)

    ※ここで問題発生です。
    グルーブ幅の違いと、芯墨のズレで、左右が平行になりません。
    止むを得なく、左右(170センチ)で8ミリねじれることになりました。
    まあ、ガタ分で吸収できるでしょう。(キーウェイの幅を10ミリ狭くするという選択肢もあったのですがね。)

    キーウェイのカットです。
    IMG_7276.jpg
    助手が2段ほどカットして見本を見せました。
    棟梁は上から順番に仕上げていきました。何度も昇り降りしません。
    (助手は、上から下まで切っていたので、何度も昇り降りしてました。
    足場もその都度掛けたり外したり。)

    トリムボードのカット仕上げです。
    IMG_7280.jpg
    墨通りになっていなかったので、丸ノコで補正カットしてます。
    フリーハンドで逆さ丸ノコ使いはさすがです。大工さんには常識でしょうがね。
    (助手は、相変わらず、キーウェイのカットをしてます。)

    ノミ使いは手馴れたもんです。
    IMG_7282.jpg

    突きノミも使います。
    IMG_7281.jpg
    さすが切れますね。スースーと平らになっていきます。
    際ガンナが欲しくなるね、って言ってました。(こんな場面は予想していなかったので、持ってきていません。)
    (助手は、キーウェイの仕上げで四苦八苦でした。奥が狭くなっていたのです。)

    反対側は、先に丸ノコで仕上げラインのカットをしてます。
    IMG_7283.jpg
    棟梁は、常に考えます。
    丸ノコは自在に使えますからね。うらやましいい。

    デザインカットです。
    IMG_7286.jpg
    (助手は、キーウェイの仕上げで四苦八苦です。)

    カンナで粗仕上げです。
    IMG_7288.jpg
    (助手は、相変わらずキーウェイ仕上げで四苦八苦です。)

    サンダーで最終仕上げです。
    IMG_7289.jpg
    (助手は、同上。)

    2時間延長で、ここまでで終了です。
    IMG_7290.jpg
    棟梁は、次回は来られないということなので、あえて、上部の全工程をやってもらいました。
    (助手は、やっとキーウェイの仕上げが終わりました。)

    ★誤解がないように(補足)
    ()で助手の注釈をつけていますが、大工さん(プロ)とアマチュアのやり方の差を見て欲しかったのです。
    助手が劣っているということでなく、これが普通だとおもいますよ。
    それより、棟梁の機転や道具使いをみてくださいな。熟練の技ですので、安易には真似できませんね。
    ちなみに、ボクは仕上がりの仕様と手順は説明していますが、細かいやり方は指示していません。

    ボク自身も、棟梁のやり方には勉強させられます。
    もちろん、助手にも、勉強させてもらってますよ。教え方のね。
    つまり、どちらもありがたいことなのです。

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    <追記>
    棟梁は決してチェンソーの使い方が、特別にうまい訳ではありません。
    ただ、失敗しないコツはつかんでいますね。

    スクールでチエンソーの使い方を覚えてからは、大工の仕事にも重宝しているようです。
    チョウナでのハツリ(P&Bの仕口など)の替わりに、チェンソーと曲面カンナを使って効率をあげているそうです。
    奥様の言、「それだけでも、授業料の元は取ったわね」。


    助手の名誉のためにも一言。

    教えたことは、ほぼ忠実に実行できます。
    ちょっと無駄が多いですが、丸太選びやノッチ、グルーブカットなどは、正確な作業ができます。
    今回来ている生徒さんの中では、優秀な一人なんですよ。

    欠点は、口数が少な過ぎることですかね。
    これはボクには教えることができません。
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    最終更新日 : -0001-11-30

    Comments







    非公開コメント

    亀さん

    了解!
    在庫処分大賛成です。福袋みたい。ワクワク。
    2010-07-05-20:30 あかじい
    [ 返信 ]

    発送完了。在庫整理付き!
    2010-07-05-10:15 亀仙人
    [ 返信 ]

    スバナさん

    やっぱ、そうですか。
    よし、これからは、大工さん向けのログスクールにしましょうかねえ。(笑)
    2010-07-05-07:18 あかじい
    [ 返信 ]

    あたしもそう思いました、早くシェンソーと出会えば
    超、楽が出来て、超、作業が捗ったのに、損したと思っています。
    2010-07-05-06:49 スバナ
    [ 返信 ]