※今回は警鐘を含めてちょと長く書きました。(いつも長い?)
公開のブログですから、当事者も読まれるかとおもいますが、今後の参考になれば幸いかと思います。
なお、ボクは林業のプロではありませんが、仕事や生活にからんで数百本くらいですが伐倒経験はあります。
先週は、唐桑の宿題から開放されてノンビリしてました。
風も強いし、なにげなくボランティア情報を見ていたら、週末の南三陸でチェンソー作業のボラを発見!南三陸町馬場中山地区と本吉町蔵内地区でした。
近場なので久しぶりに(チェンソーを)回してみるかな。そろそろ自分の山の薪伐採もあるから予行演習にもなるしね、ってんで申し込んでおきましたよ。
発起人は、元「はまセン」のボランティア仲間です。面識はなかったのですがね。
前日の夜、身を清めようとスッポンポンになって野天風呂に入ろうとしたとき、ミゾレが降ってきました。
運の悪いことに、熱すぎて入れない。ハァ~わびしい~。
しばらく耐えましたが、入ってしまえば極楽です。苦あれば楽あり。ビール風味が旨い!のです。
ところが半端な降りじゃないのです。みるみる積もってきました。
翌日の伐採ボラはどうなることやら・・・。悪い前兆?
翌朝、あららら、湿った大雪。

脱出できませーん。30センチはあります。
またまた、缶詰ですかねええ。ネットのつぶやきを見ると海岸は5センチ程度らしい。
伐採ボラはやっているようなので出掛けることにしました。重い雪をどけて脱出成功!
11時ころ現場に到着。

右側手前の林です。塩水に浸って立ち枯れた木の伐採のようです。
(海岸の道路から写真を撮っています)
奥のほうで作業が始まってました。

3本目を伐っている最中でした。(赤い2人の中央の木)
遅れたせいで、要領がわかりません。しばらく見物です。
なぜか山側に倒そうとしていました。変だなぁと思っていたのですが、後で聞いたら、谷側に倒したら田んぼなので引き上げに苦労したからなのだそうです。
だったら、斜面に平行に倒せばいいのですがねえ。
ところが、なぜか5本だけの間伐なのだそうです。それでこれしかなかったとか・・・。
追い口(倒す方の反対側を最後に切る)を入れても、まったく倒れないのです。当然というか掛かり木ですね。
それから、押したり引いたり、バールでこじったり、ロープで引いたり、すったもんだして、やっとのこと木々の合間に倒していましたよ。
これで、午前中の作業は終わりになりました。
8人のチェンソー隊が結成されていました。

ほとんど関東からです。東北系は2人ほど。
持参の昼飯を食って、午後の部です。
依頼主の方が見えていました。直接状況を聞きましたが、全部伐っていいようなのですがねえ~。
とはいえリーダーは5本と決めていたので、残りの2本を伐ることにしました。
目通り(目の高さで)40センチ径の杉です。元のほうは50センチくらい。
下のほうの枝に、投げロープで苦労して掛けていました。
ところが、先ほどの作業で気落ちしたのか、誰も伐らないのです。でボクが替わってやることになりました。
現場には小さい35ccのチェンソーしか持っていかなかったので、ハスクの346NE(50cc)新品45センチバーをお借りしました。コレいいなぁ、切れますよ。
この木は斜面に平行に倒せます。そちら側が空いていたので枝もそちらに張り出していましたしね。
この状況なら、ロープなんぞ要らないのですがねえ。12ミリのロープなんて、まともにテンションがかかったら切れてしまいますよ。
まあ、ロープは悪さをしそうもないのを確かめて、このまま伐りました。
一般的にはこのように伐りますね。
受け口(倒す方向の三角の切り口)を入れて、追い口(受け口の10センチくらい上を反対側から)を半分ほど切って、クサビを軽く叩き込みました。
ここで一服(タバコはすいませんでしたよ)。周りの人をもっと遠くに避難してもらいました。
さらに追い口を切ってツル(受け口と追い口の残りの部分:これが蝶番の役目をします)を10センチほど残して、クサビを叩き込みました。さらにツルを調整しながら狭めて、最後にクサビを叩き込んで無事平行に倒れましたよ。
ここで、拍手が沸いたのですね。ちょと困惑。
案の定、倒れた丸太に群がって枝落としです。斜面の下で作業している人もいるし、気が気じゃなかったですよ。
枝落としの方が事故が多いんですからねぇ。
少し細い木を、同様にもう1本伐って、この現場は終了です。次の現場を優先させるようです。
が、このときは現場は未確認でしたね。あとで現場をウロウロウウロウロ・・・・。
こちらが第二現場です。

仮設住宅の畑地に隣接している木が、倒れそうで恐いから伐ってほしいという依頼でした。
ヒョロヒョロ松(最大20センチ径)と小さい杉と孟宗竹です。
この畑を整地して住宅を建てるそうです。
この周辺の道路際の山間地には何箇所も整地したところがあり、既に建築しているところもありました。
土地が確保できた人は、高台移住をしているようです。
依頼者立会いで伐採する範囲(左右50メートルくらい、奥行き5メーターくらい)を決めてもらって、伐採開始です。
左右に2組に分かれての作業です。
「倒すときは声かけてねー!」って言っておいたのに、いきなり倒すし。人の5メーターくらい横に倒れてきたり、荷物を除けさせたのに、そこに届いてしまったり・・・。
このボラのレベルがわかりましたね。
切り口を見ると、追い口が受け口より下になっている。
倒すときに声をかけない。声をかけても夢中でチェンソーを回している。木が届く範囲なのに。
それを知っていながら、そっちに倒れないからと切り倒してしまうし。
さすがに伐れました。いや、キレましたよ。
身の危険を感じて、マジメに、投げ出して帰ってしまおうかと考えましたよ。
しかし、それも無責任(他の人が危険になる)かなと思いなおし続けることにしました。その分、たびたび大声を張り上げることになりましがね。
こういう作業は、リーダーがよほどシッカリしてないとボランティア作業は無理ですね。
チェンソーが使えても、立ち木は伐れませんよ。作業を表面的にしか理解していないのは、ホントに恐いですねえ~。
とりあえず1日目がおわりました。
あ~あ、腕がぁ~痛い。筋肉痛。久しぶりのチェンソーは重かったぁ~。
参考になったらクリックお願いします。
公開のブログですから、当事者も読まれるかとおもいますが、今後の参考になれば幸いかと思います。
なお、ボクは林業のプロではありませんが、仕事や生活にからんで数百本くらいですが伐倒経験はあります。
先週は、唐桑の宿題から開放されてノンビリしてました。
風も強いし、なにげなくボランティア情報を見ていたら、週末の南三陸でチェンソー作業のボラを発見!南三陸町馬場中山地区と本吉町蔵内地区でした。
近場なので久しぶりに(チェンソーを)回してみるかな。そろそろ自分の山の薪伐採もあるから予行演習にもなるしね、ってんで申し込んでおきましたよ。
発起人は、元「はまセン」のボランティア仲間です。面識はなかったのですがね。
前日の夜、身を清めようとスッポンポンになって野天風呂に入ろうとしたとき、ミゾレが降ってきました。
運の悪いことに、熱すぎて入れない。ハァ~わびしい~。
しばらく耐えましたが、入ってしまえば極楽です。苦あれば楽あり。ビール風味が旨い!のです。
ところが半端な降りじゃないのです。みるみる積もってきました。
翌日の伐採ボラはどうなることやら・・・。悪い前兆?
翌朝、あららら、湿った大雪。

脱出できませーん。30センチはあります。
またまた、缶詰ですかねええ。ネットのつぶやきを見ると海岸は5センチ程度らしい。
伐採ボラはやっているようなので出掛けることにしました。重い雪をどけて脱出成功!
11時ころ現場に到着。

右側手前の林です。塩水に浸って立ち枯れた木の伐採のようです。
(海岸の道路から写真を撮っています)
奥のほうで作業が始まってました。

3本目を伐っている最中でした。(赤い2人の中央の木)
遅れたせいで、要領がわかりません。しばらく見物です。
なぜか山側に倒そうとしていました。変だなぁと思っていたのですが、後で聞いたら、谷側に倒したら田んぼなので引き上げに苦労したからなのだそうです。
だったら、斜面に平行に倒せばいいのですがねえ。
ところが、なぜか5本だけの間伐なのだそうです。それでこれしかなかったとか・・・。
追い口(倒す方の反対側を最後に切る)を入れても、まったく倒れないのです。当然というか掛かり木ですね。
それから、押したり引いたり、バールでこじったり、ロープで引いたり、すったもんだして、やっとのこと木々の合間に倒していましたよ。
これで、午前中の作業は終わりになりました。
8人のチェンソー隊が結成されていました。

ほとんど関東からです。東北系は2人ほど。
持参の昼飯を食って、午後の部です。
依頼主の方が見えていました。直接状況を聞きましたが、全部伐っていいようなのですがねえ~。
とはいえリーダーは5本と決めていたので、残りの2本を伐ることにしました。
目通り(目の高さで)40センチ径の杉です。元のほうは50センチくらい。
下のほうの枝に、投げロープで苦労して掛けていました。
ところが、先ほどの作業で気落ちしたのか、誰も伐らないのです。でボクが替わってやることになりました。
現場には小さい35ccのチェンソーしか持っていかなかったので、ハスクの346NE(50cc)新品45センチバーをお借りしました。コレいいなぁ、切れますよ。
この木は斜面に平行に倒せます。そちら側が空いていたので枝もそちらに張り出していましたしね。
この状況なら、ロープなんぞ要らないのですがねえ。12ミリのロープなんて、まともにテンションがかかったら切れてしまいますよ。
まあ、ロープは悪さをしそうもないのを確かめて、このまま伐りました。
一般的にはこのように伐りますね。
受け口(倒す方向の三角の切り口)を入れて、追い口(受け口の10センチくらい上を反対側から)を半分ほど切って、クサビを軽く叩き込みました。
ここで一服(タバコはすいませんでしたよ)。周りの人をもっと遠くに避難してもらいました。
さらに追い口を切ってツル(受け口と追い口の残りの部分:これが蝶番の役目をします)を10センチほど残して、クサビを叩き込みました。さらにツルを調整しながら狭めて、最後にクサビを叩き込んで無事平行に倒れましたよ。
ここで、拍手が沸いたのですね。ちょと困惑。
案の定、倒れた丸太に群がって枝落としです。斜面の下で作業している人もいるし、気が気じゃなかったですよ。
枝落としの方が事故が多いんですからねぇ。
少し細い木を、同様にもう1本伐って、この現場は終了です。次の現場を優先させるようです。
が、このときは現場は未確認でしたね。あとで現場をウロウロウウロウロ・・・・。
こちらが第二現場です。

仮設住宅の畑地に隣接している木が、倒れそうで恐いから伐ってほしいという依頼でした。
ヒョロヒョロ松(最大20センチ径)と小さい杉と孟宗竹です。
この畑を整地して住宅を建てるそうです。
この周辺の道路際の山間地には何箇所も整地したところがあり、既に建築しているところもありました。
土地が確保できた人は、高台移住をしているようです。
依頼者立会いで伐採する範囲(左右50メートルくらい、奥行き5メーターくらい)を決めてもらって、伐採開始です。
左右に2組に分かれての作業です。
「倒すときは声かけてねー!」って言っておいたのに、いきなり倒すし。人の5メーターくらい横に倒れてきたり、荷物を除けさせたのに、そこに届いてしまったり・・・。
このボラのレベルがわかりましたね。
切り口を見ると、追い口が受け口より下になっている。
倒すときに声をかけない。声をかけても夢中でチェンソーを回している。木が届く範囲なのに。
それを知っていながら、そっちに倒れないからと切り倒してしまうし。
さすがに伐れました。いや、キレましたよ。
身の危険を感じて、マジメに、投げ出して帰ってしまおうかと考えましたよ。
しかし、それも無責任(他の人が危険になる)かなと思いなおし続けることにしました。その分、たびたび大声を張り上げることになりましがね。
こういう作業は、リーダーがよほどシッカリしてないとボランティア作業は無理ですね。
チェンソーが使えても、立ち木は伐れませんよ。作業を表面的にしか理解していないのは、ホントに恐いですねえ~。
とりあえず1日目がおわりました。
あ~あ、腕がぁ~痛い。筋肉痛。久しぶりのチェンソーは重かったぁ~。


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最終更新日 : -0001-11-30