「花冷えの 部屋にこもって 最終回」
今回は、側面のフィルム張りです。これで最終回です。いやああ、けっこう大変な作業です。
まずは裾張りか巻き上げフィルム張りのどちらかから始めます。
その時の気分(親方の)ですが、ボクは溝を掘らなくてもできる巻き上げのほうが好きですね。溝を掘ると足元が不安定になりますから。
●巻き上げフィルム張り
ロールは重たいですから、パイプを差し込んで引っ張っていきます。

地面がぬかるんでいるときは、泥んこになってしまうので、地面に着かないように誰かに持ってもらって伸ばしながら仮止めしていくしかないですね。
このときはロールを縦にして地面に付けながら転がしていきます。裾の汚れは仕方ないですね。見えなくなりますから。
妻から10cmほど短くして仮止めします。

2~3mおきに5山くらいとめていきます。
直管パイプにパッカーで裾をとめます。

巻きつき量が同じになるように、パッカーの向きが同じになるように、とめていきます。
そうしないと巻き上げたとき一直線にならず波打ってしまいますよ。
※直管パイプの繋ぎ目は必ずビスかツブして回転しないように。
「クルクル」(商品名?)を取り付けて巻き上げ具合をみます。

波打っているときはその部分のパッカーを外し、フィルムの長さを調整します。
この作業は一人の人が留めるのがいいですね。複数でやると、それぞれ留め方が違ってしまうんですよ。
一発で決まらないときはドツボにハマります。何度調整してもうまくいかないもんです。適当なところで諦めましょう。(笑)
●裾張り

裾張りはビニペットでやる場合が多いです。
この写真は、直管パイプをスプリング金具で留め、フィルムはパッカー留めしてます。いちばん安価な方法です。
強度を上げるには金具留のほうがいいですね。そうするとビニペットより高くなってしまいますが。
※裾張りの裾をさらにビニペット留めするときもありますが、溝を掘って土で埋めるだけで十分ですね。
●網張
これは、巻き上げフィルムのバタつき防止の役目と、鳥獣や虫の防御のために張ります。
目的に応じて目の粗さを選択します。
端を留め、伸ばしながら留めていきます。これは一人でもできます。

これも仮止めです。ボクラは巻き上げフィルムのバネを兼用してますが、新しいバネを付けてもいいでしょうね。
最初の部分は、網目が縦に揃うように、下部も留めておきます。
このために下部には2スパン分くらいビニペットを取り付けてあります。次項の捨て貼りにも使います。
あとは引っ張りすぎないように、緩めに張るのがコツですね。
※端部の処理ですが、切るときは50cmほど長めにしておき、その分を外側(内側にすると巻き上げ時に巻きこまれる)に丸めて留めておきます。
●捨て貼りも張っておきます。

妻から2スパンくらいのフィルム張りです。巻き上げフィルムとの隙間が出来ないようにするためです。
全体を本留めしていきます

フィルムの順番ですが、ボクラは、下から捨て貼り、巻き上げ、屋根、網の順番にしてます。
屋根を一番上にする方もいますが、端がヒラヒラしますね。
※ビニペットの溝はあんがい深いもんです。フィルム重ねはもちろん、クネクネスプリングも3本は入る(スプリングの太さによっては入りにくいですが)ので、兼用せず、それぞれのフィルム用に使う方もいますね。
つまり下層になるフィルムから本留めしてしまうわけです。ずり落ちたりしないのですが、手間もスプリング代もかかることになります。
※それでボクは部分的にやるのですが、5山くらいにカットしたスプリングで部分留めしてしまうのです。最終的にはその上から別のスプリングで本留めしていきます。
この写真は施主の要望で網とマイカ線を張ってあります。

※網の強度がない場合はそうしますが、どちらか一方だけで大丈夫ですねええ。
マイカ線を取り付けるには、下部にもビニペットが必要になります。それと専用の引っ掛け金具も必要です。ので、手間と費用もかかることになります。
●妻面、ドアの張り方

いい写真がなかったので、文章だけで説明しておきます。
片方の列から順番にバネを取り付けていくことです。両端の列を留めてから中央の列をとめるとキツすぎてバネがスゴーく入りにくくなってしまいます。それにシワ寄ってしまいますよ。
たとえば、「日の字」のドアの場合でいうと。
まずフィルムを広げて四隅を軽く仮止めします。
最初に上の横桟を留めます。
次に両側の縦桟を中段の横桟まで留めます。
そして中段の横桟を留めます。
中段から下の両側の縦桟を留めます。
最後に下の横桟を留めます。
※農POフィルム張り全般についてですが、時間の経過とともに収縮します。なので、最初にピンピンに張らなくても自然とピンピンになってしまいます。多少緩くてもぜんぜん気にしないで適当に張っていきましょう。
やれやれ、やっと終わりました。今回のノウハウシリーズはこれでめでたく終了です。また何か思い出したら書きましょうかね。
パイプハウスをセルフビルドする人がどれだけいるかわかりませんが、うまく見つけてくれたら少しは役に立つでしょうかね。
いずれにしても、ボクの次回の助っ人のために、いい忘備録になりました。
人間は覚えたものを一週間くらいの間に3度、人に話したり、書いたりすると忘れないと、精神科のお医者さんが言ってましたから(笑)
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今回は、側面のフィルム張りです。これで最終回です。いやああ、けっこう大変な作業です。
まずは裾張りか巻き上げフィルム張りのどちらかから始めます。
その時の気分(親方の)ですが、ボクは溝を掘らなくてもできる巻き上げのほうが好きですね。溝を掘ると足元が不安定になりますから。
●巻き上げフィルム張り
ロールは重たいですから、パイプを差し込んで引っ張っていきます。

地面がぬかるんでいるときは、泥んこになってしまうので、地面に着かないように誰かに持ってもらって伸ばしながら仮止めしていくしかないですね。
このときはロールを縦にして地面に付けながら転がしていきます。裾の汚れは仕方ないですね。見えなくなりますから。
妻から10cmほど短くして仮止めします。

2~3mおきに5山くらいとめていきます。
直管パイプにパッカーで裾をとめます。

巻きつき量が同じになるように、パッカーの向きが同じになるように、とめていきます。
そうしないと巻き上げたとき一直線にならず波打ってしまいますよ。
※直管パイプの繋ぎ目は必ずビスかツブして回転しないように。
「クルクル」(商品名?)を取り付けて巻き上げ具合をみます。

波打っているときはその部分のパッカーを外し、フィルムの長さを調整します。
この作業は一人の人が留めるのがいいですね。複数でやると、それぞれ留め方が違ってしまうんですよ。
一発で決まらないときはドツボにハマります。何度調整してもうまくいかないもんです。適当なところで諦めましょう。(笑)
●裾張り

裾張りはビニペットでやる場合が多いです。
この写真は、直管パイプをスプリング金具で留め、フィルムはパッカー留めしてます。いちばん安価な方法です。
強度を上げるには金具留のほうがいいですね。そうするとビニペットより高くなってしまいますが。
※裾張りの裾をさらにビニペット留めするときもありますが、溝を掘って土で埋めるだけで十分ですね。
●網張
これは、巻き上げフィルムのバタつき防止の役目と、鳥獣や虫の防御のために張ります。
目的に応じて目の粗さを選択します。
端を留め、伸ばしながら留めていきます。これは一人でもできます。

これも仮止めです。ボクラは巻き上げフィルムのバネを兼用してますが、新しいバネを付けてもいいでしょうね。
最初の部分は、網目が縦に揃うように、下部も留めておきます。
このために下部には2スパン分くらいビニペットを取り付けてあります。次項の捨て貼りにも使います。
あとは引っ張りすぎないように、緩めに張るのがコツですね。
※端部の処理ですが、切るときは50cmほど長めにしておき、その分を外側(内側にすると巻き上げ時に巻きこまれる)に丸めて留めておきます。
●捨て貼りも張っておきます。

妻から2スパンくらいのフィルム張りです。巻き上げフィルムとの隙間が出来ないようにするためです。
全体を本留めしていきます

フィルムの順番ですが、ボクラは、下から捨て貼り、巻き上げ、屋根、網の順番にしてます。
屋根を一番上にする方もいますが、端がヒラヒラしますね。
※ビニペットの溝はあんがい深いもんです。フィルム重ねはもちろん、クネクネスプリングも3本は入る(スプリングの太さによっては入りにくいですが)ので、兼用せず、それぞれのフィルム用に使う方もいますね。
つまり下層になるフィルムから本留めしてしまうわけです。ずり落ちたりしないのですが、手間もスプリング代もかかることになります。
※それでボクは部分的にやるのですが、5山くらいにカットしたスプリングで部分留めしてしまうのです。最終的にはその上から別のスプリングで本留めしていきます。
この写真は施主の要望で網とマイカ線を張ってあります。

※網の強度がない場合はそうしますが、どちらか一方だけで大丈夫ですねええ。
マイカ線を取り付けるには、下部にもビニペットが必要になります。それと専用の引っ掛け金具も必要です。ので、手間と費用もかかることになります。
●妻面、ドアの張り方

いい写真がなかったので、文章だけで説明しておきます。
片方の列から順番にバネを取り付けていくことです。両端の列を留めてから中央の列をとめるとキツすぎてバネがスゴーく入りにくくなってしまいます。それにシワ寄ってしまいますよ。
たとえば、「日の字」のドアの場合でいうと。
まずフィルムを広げて四隅を軽く仮止めします。
最初に上の横桟を留めます。
次に両側の縦桟を中段の横桟まで留めます。
そして中段の横桟を留めます。
中段から下の両側の縦桟を留めます。
最後に下の横桟を留めます。
※農POフィルム張り全般についてですが、時間の経過とともに収縮します。なので、最初にピンピンに張らなくても自然とピンピンになってしまいます。多少緩くてもぜんぜん気にしないで適当に張っていきましょう。
やれやれ、やっと終わりました。今回のノウハウシリーズはこれでめでたく終了です。また何か思い出したら書きましょうかね。
パイプハウスをセルフビルドする人がどれだけいるかわかりませんが、うまく見つけてくれたら少しは役に立つでしょうかね。
いずれにしても、ボクの次回の助っ人のために、いい忘備録になりました。
人間は覚えたものを一週間くらいの間に3度、人に話したり、書いたりすると忘れないと、精神科のお医者さんが言ってましたから(笑)


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最終更新日 : 2015-04-05