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    【RED-G】それなりBログ工房

    手づくりの丸太小屋に住み、エコでエコな山暮らしやログスクール、セルフビルド支援、災害ボランティアなどのノウハウや情報を発信しています。

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    2019-02-26 (Tue) 17:25

    ログ古屋 水回り増築作戦(ログ開口&ドア)

    厳冬期が過ぎましたねぇ。あったかくなりました。雪もほとんど融け、春めいた感じです。とはいえ10度以下ですがね。
    10日ぶりに水道も開通しました。お風呂にも入れました。

    真冬日の1週間は冬眠してましたが、1週間前から再始動です。
    ログの開口作業は外気が入り込んじゃいますからね。

    今回もボケまくりました。ミスの連続です。歳のせいでしょうか、注意力が散漫になっているのでしょうね。
    いろいろオモシロイことも発見しました。ネタが豊富なので、ちょと長~くなりそうです。
    (ログ専門用語が出てきますがご容赦を。わかる人にはわかるでしょう。)


    まずはドアの加工です。
    もろもろ検討した結果、上部を7センチほど詰めることにしました。
    貼り合わせのドアですが、重いのでけっこう木材が使われているようです。
    ということは、金属で接合されていると思われるので、下地金属探しでチェックしました。

    緑の棒が立つヤツは感度がいいですね。やっぱりありましたよ。運よく金属はカット線から5ミリほどズレていました。
    DSCN7943.jpg

    念のため金属兼用刃付きの丸ノコに平行ガイドをつけてカットしてます。
    DSCN7944.jpg

    一か所違和感を感じたのでチェックしてみたら、検知できない金属針?がありました。念は入れてみるもんですね。
    DSCN7946.jpg

    ドア枠を組み立てました。
    今回は、手抜き、いや超簡易法でやります。つまり、ネーラーとドア枠を兼用し、飾りもなしの実用一点張りです。
    開口チェック用に枠が先に必要なのです。最小限の開口幅にするためです。
    DSCN7948.jpg

    ※ミス1: スライド丸ノコの高さに合わせた材料受けを忘れてしまい、切断面が斜めになってしまいました。
          材料は38ミリ厚なのですが、2ミリも短くなってしまいました。しかたなく、2ミリのべニアを木口に貼り付けましたぁ。上下2本分、4か所も。
      
    ※ミス2: これは後々わかるのですが、上部の枠が5ミリ長かったのです。
          あいかわらずの目盛りの読み違いでしょう。作業後チェックをしなかったミスですね。 

    ※ミス3: ドアの左右の隙間が広すぎた。左右(上下も)5ミリ空きで計算してました。
           これも後々わかるのですが、ヒンジ側が1~2ミリの隙間しかありませんでした。ヒンジ溝堀りは不要だったのかも?
           組み立てたのなら、ヒンジもドアも実際に取り付けてみれば発見できたことなのですがねぇ。


    ログの開口部の切断墨付けです。壁芯に直角に両側に墨付けする必要があります。
    最上段のログだけ左右に余裕を残して切り出し、丸太上部に打ってあるハズの壁芯を基準に直角に出す方法も考えました。
    が、梁の側面を基準にする方法にしました。両側での差は1~2ミリでしょうからね。そのくらいは余裕をもって切断するし、ということで。

    ちなみに墨ツボは強めに張ると頂点にしか打てないので、切りにくいです。それで部分的にちょと緩めに二度打ちつすると、丸み(凹み)の部分にも墨がつきます。
    DSCN7928.jpg

    部屋側にはマスキング?シートを張りました。切り屑が舞いますからね。
    結果的にこの程度じゃ密閉度がわるく、部屋中けっこうなホコリにまみれてしまいましたぁ。掃除がタイヘン。
    DSCN7932.jpg

    ログの切断です。左側に余裕がなくチェンソーが使えません。で、丸ノコの逆さ切りです。
    丸ノコのほうがバリが少ないというメリットもあるのですが、壁芯に直角に保つのは超難度です。
    冶具を作ればいいんでしょうが、超面倒。したがって5ミリほど余裕を空けてます。
    DSCN7939.jpg

    最上段のログは重なり面から3~4センチ上のところにしました。グルーブが出るか出ないかの位置です。
    片側からだけで切り取れました。
    DSCN7953.jpg

    下屋側の左にも柱があります。ここは丸ノコも使えません。チェンソーで何とか浅い溝が切れました。
    このバーは25センチしかないのです。ふつうはもっと長いバーをつかうのですが、面倒だし、重いし、肘が痛いし・・・・。

    チェンソーを斜めにして、2ミリくらい内側を下段の墨をにらみながらバーを落としていきます。
    両側から1/3くらいずつ切れ目を入れてます。このときはバーを気持ち内側に向けて安全策をとってます。
    DSCN7956.jpg

    上から1段ずつ丸太を切り外していきます。
    昔は、一気に切ってしまい、蹴とばして落とすのが快感ー!だったのですがね。
    DSCN7958.jpg

    途中でかぐわしい臭いを感じていたのですがねぇ。死骸の羽が散乱していましたし。
    下から2段目では、ついに!大群が!カメムシの集団越冬中に遭遇してしまいました。泥バチでしょうか、泥の塊も多数。
    DSCN7966.jpg

    切り屑を払ったら、何コレ?
    思い出しましたよ。実験的にノッチ部で丸太を繋いだのでした。
    丸太の背を金属板で連結する方法もあったのですが、ここは簡易的にコーチボルトでスカーフに固定したのでした。
    ボルトの頭には3ミリほど隙間がありました。特別沈み込みが不足ということはありませんでしたね。
    いまごろ何なの?ですが、短材利用の実用例になりそうです。

    それより切り口から1センチもありませんでした。チェンソーの刃がボロボロになるところでしたよ。運がよかった。
    DSCN7977.jpg

    ボルトをゆるめると外れました。またまたカメムシ集団です。辟易!
    ここはキーウェイの溝を掘るので、ボルトを外し、両側からコーススレッドで止めておきました。
    DSCN7991.jpg

    基準のドア枠を少しずつはめながら、カット墨までの2ミリくらいをブラッシングでほぼ平らにしてます。
    微調整はサンダーです。仕上げ面になりますから。

    このときも気づかず・・・、墨が削れてしまったのです。基本どおり墨残し前提の墨付けにしときゃよかった。
    でも、ふつうの作業ではそこまでの精度は必要ないのですがね。今回は特別簡略仕様だからなのです。
    DSCN7982.jpg

    丸太の乗り具合がスゴイですね。笑。 丸太上部に打った壁芯も左右にズレています。どこを基準にすべぇかぁ?
    下から2段目なんかは、グルーブが内当たりしてます。
    当初4段目くらいまでは、数人が助っ人に来ていたのでした。誰のせいでしょう?オレかぁ!?
    DSCN7983.jpg

    もう片側です。スカーフのところはグルーブの隙間が空きやすいですね。そのためにスカーフの背幅をグルーブ幅より広くすればいいのでは?と考えたこともありました。
    このグルーブの基準は6センチです。現実には11センチのところもありました。ということは12センチくらいにすれば・・・。
    そうするとスカーフやノッチの問題も・・・。ま、いいか。今後作ることもないだろうから。

    で、基準壁芯は一番下を基準にして立ち上げました。誤差が少ないですから。ほぼ丸太のグルーブ内をとおっています。
    5本線の中心が壁芯、内側の左右2本がキーウェイ溝、外側2本がネイラー枠です。(ふつうはケーシング位置も兼ねる)
    DSCN7984.jpg

    ※ミス4: 一方がすこし反対側にズレてる気がしたのでした。事後チェックしとけば・・・。レベルでチェックしなかったぁ。のです。

    間違いとも知らずにキーウェイを掘ってます。
    この作業も、パワーのあるチェンソーで、刃幅も広い、溝堀ガイド付きでやれば効率がよかったのですがねぇ、・・・・・・・・・。
    Lアングル鉄骨があれば、溝1本で済むのですがね。無いし。

    横にあるキーボードは40ミリ幅、奥行き45ミリなので、50ミリの深さで掘ってます。(配線するときは1センチくらい空けるけど)
    DSCN7994.jpg

    キーボードをはめ込み、ネイラーを沿わせてみて、初めて傾きに気づきました。基準線からズレてます。レベルで確認すると明らかに垂直じゃないのです。

    苦肉の策で、キーボードは傾いたまま、ネイラーを垂直に取り付けてしまいました。
    もうセトリングもないでしょうし、支障はないハズです。ただ、グルーブが切れてしまい、1か所だけ内部が見えてます。ま、いいか!です。

    ネイラーの墨線はキーボードの中心です。あきらかに片寄ってます。
    左側の線はネイラーの外側線でした。2センチも傾いていたのです。検討中に描いたマークの誤認でしょうね。
    基本に忠実に、正解にはちゃんと〇印をつけておかねばね。
    DSCN8004.jpg

    ドアを取り付けました。
    あららら・・・。ラッチ側が広い、広すぎる、ラッチが届かない。ロックしない。上部はもっと広い。ヒンジ側は隙間もない。
    ここでドア枠の寸法違いに気づいたのでした。
    DSCN8007.jpg

    さて、リカバリー方法を考えましたよ。一番手間のかからない方法を。まじめな仕事でしたら、なるべく最初からやり直すのですがね。
    まず考えたのが、ヒンジ側に板を挟み隙間を広げること。これをやると上下で厚さが異なるのでドアが傾いてしまう。それに、ヒンジ穴がもろくなってしまう。弊害が多すぎる。

    次に考えたのが、上部枠を外して、キーボードを引き出して傾きを調整すること。
    全部取り外さないで、上部枠を外せるか?左側だけみっともなくなるけど・・・。

    悩んだ末に上部枠を外せるか試してみました。
    3センチほどのセトリングスペースがあるので、この隙間にはいるビットでネジを緩め、ペンチで回し外しました。
    長いビスは途中で切断もしました。いやああ、けっこうな時間がかかりましたよ。全部外すくらい。笑
    DSCN8012.jpg

    ラッチ側を上下とも5ミリ空きに調整し、上部枠は側面からネジ止めしました。
    DSCN8016.jpg

    上下左右の戸当たりを取り付け、上部のセトリングボードを付け完成です。ログの木口を隠すケーシング処理も省略です。
    ま、本人以外は、あんがい気づかないよね。たぶん。 ワイルドでしょっ!
    DSCN8020.jpg

    広ーい!バスルームができました。
    これで、また一歩、一般的な生活に近づいてしまいました。お湯はでないけど。
    DSCN8038.jpg

    さてさて、昨年の5月以来続けてきた、「ログ古屋水回り増築作戦」も実用状態になりました。
    洗濯機とコンポストトイレを運び入れればいいだけです。
    なので、このシリーズ(タイトル)はこれで終了します。

    まだまだ、未完成状態であります。多分永遠に・・・。
    屋根も、外壁も、内装も、間仕切りも、風呂場防水も、電気配線も、ログの汚れ落としも、洗面台も、水洗トイレ化も、などなども残ってます。
    これらは、引き続きボチボチとやっていきますよ。
    ずいぶん時間が掛かりましたが、そのぶんセルフビルドを満喫しました。それにしても右肘の痛みが治らないわ。

    PS:全出費は7000円くらいでした。
    廃材天国だったか、廃材王国だったかにも対抗できますね。
    人はゴミ屋敷とか言いますけど、宝物屋敷と呼んでほしいですね。別に呼ばなくてもいいけどね。
    (昔の?)田舎じゃふつうのことなのですよ。たぶん。

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    <オマケ>

    厳冬期に排水が流れなくなりました。管が詰まった。凍結?
    調べてみると、床下から屋外にでている部分が霜柱で持ち上げられていました。
    反対勾配になり低い部分に溜まった水が凍結していたのです。勾配を修正してお湯で解凍しましたよ。
    地表面に出していると新たな問題がおこるもんですねぇ。
    DSCN7910.jpg

    暖かい雨が降ったせいで100メートルほどある給水ホースが融けたようです。
    湧き水なので10度くらいあります。ちなみに沢水は3度でした。
    DSCN7974.jpg

    自然分解性のチェンオイルです。全面凍結してました。ストーブで解凍してます。
    DSCN7936.jpg
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    最終更新日 : 2019-02-26

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