なにかと話題の多い一関市で、放射能の専門家の講演会を聞いてきました。
ボクが住んでいるのは東の外れで、気仙沼市との境界あたりですが、0.2μSv/hくらいのようです。(測ってないので、正確にはわかりません。森の中だからもっと高いのかも?)
何が話題かと言うと、フクシマ原発の放射能が宮城県を跳び越して、一関市に降り注いだのですね。
ネットではかなり早い段階で流れていましたが、一般的にはだいぶ後になってから公表されました。
火をつけたのは、中部大学の武田邦彦先生の発言でしょうかね。それに対して市長が猛反論してました。
それから、放射性物質汚染ナンタラ措置法みたいなもんで重点調査地域に指定されたようです。
そのせいでしょうか、じつに沢山の地点での放射線レベルを公表しています。どはいえ、公共施設がほとんどですがね。
現在でも、地上高1mで0.3~0.5μSv/hの地点がかなり沢山あります。もちろん地面や部分的には10マイクロを超えるところもあります。
全体的には0.2μSv/h以下のほうが多いのですがね。でも事故前は0.0×くらいですよね。
また、地面で1μSv/hを超えるところは、住民参加で除染する方針のようです。
隣接する、宮城県や気仙沼市、平泉町などは、マッタクの温度差があります。数地点のレベルしか公表していませんね。その放射線量は0.1μSv/h程度となってますです。ホント?
で、一関市としては、仕方なく、住民に対してこのような講演会を開いたのでしょうかね?

「放射線の基礎知識と健康への影響」という演題ですが、市が開催する講演会では、どんなことを話すのか?どんな風に説明するのか?つまり「説明方法」自体に興味があって聞きに行ったのでした。
場所は、お隣の藤沢町です。
まあ、「なるべく放射線の低いところに移住したほうがいいですよ」なんて言わないと思ってましたがね。
ですが、「マッタクわかりにくい話」と「安全宣言」なのでした。
聴衆は、平日の昼下がりでもあり、ほとんど高齢者ばかりの300人くらい。会場は600人も入る立派な建物でした。
勤め人や主婦などは参加しにくでしょうね。または関心がないのか・・・。
ついでに、どれほどわかりにくいのか、というのは次のとおりです。
●OHPで投射していた資料は、文字やグラフばっかりで、読むひまも理解するひまもない。
というか、読む時間を与えてくれないのです。一方的に説明して、次々と資料を変えていってしまうからです。
(ボクは20列くらいあるうちの、前から6列目だったけど、10列目以降は読めなかったのではと思う)
指し示すレーザー型のポインターも緑色で、どこを指しているのか見えない。
(これは赤でも見にくいのです。そもそも、こんなモンは大きな会場で使えるものではないと、いつも感じています)
●肝心な基礎知識の説明がまったくない。
・国の許容基準である年間1mSvの考え方とか・・・
・外部被曝と内部被曝の違いとか、問題とか・・・
・シーベルトとベクレルの違いや、変換方法とか・・・
・自分の住居周辺の影響度の計算方法とか・・・
・放射線の種類と特徴とか・・・
こういうことは、周知のはずだ、という認識だったのでしょうかねええ。
ボクなりに、ごくごく簡単に計算してみると、この地域では年間5~10mSvくらいは被曝しそうです。
元々日本にある自然放射線の影響1mSvと、追加の許容部分1mSvの合計ですから、年間2mSvですね。
たぶんにオーバーしているわけです。(あくまでも外部被曝だけですよ)
で、どうするか、ということを聞きたかったとおもうのですよ。
●100mSvまではダイジョブという前提のような説明に終始していた。
・ガンの死亡率が2000mSvでは2倍に増えるというグラフを示して、100mSv以下の低線量では、因果関係がはっきりしてない、云々・・・
・温泉や蛍光塗料など、身の回りに放射線の出るものはたくさんある・・・
・ホウレンソウを何トンも食べる人はいない・・・
・広島や長崎でも、ハッキリしたデータはない・・・
・胎児への影響は高齢出産の影響が大きい・・・
・飛行機やレントゲンの方がはるかに高い。CTスキャンでは7mSvも浴びるとか・・・
・核実験以降の下降している積算放射線グラフを出して、途中のチェルノブイリのときでも小さな小さなトンガリが増えた程度だとか・・・30年でちゃんと半減しているとか・・・
・世界には、年間10mSvの地域もあるが、特に被害が出ているデータはない・・・
・チェルノブイリも米軍の調査も同様・・・
などなど、実にたくさんのデータを次から次とOHPで写していたが、ほとんど読めないのでしたよ。
もちろん、整理しているヒマも無かったのでした。
●そして、結論は、
・雨の予報が30%のとき、傘を持っていく人と、いかない人がいますね・・・人それぞれです。
・ボクの知見からいうと、ほとんど問題になるレベルではない・・・
・安価な線量計は、低レベルでは誤差が多くて使えない・・・(一桁違う線量計の写真を示して)
・心配なら、専門家に、その都度レベルを測ってもらえばいい・・・
・ご質問があれば、次のメルアドに連絡ください。
まあ、訳がわかんなくても「ダイジョーブ!」ってことのようです。
質問の時間もあったのですが、4人くらいで打ち切られてしまいました。
それも、突っ込んだ質問ではなかったのです。やらせ?
(最初に質問した「後始末じゃなくて、前始末が大事なんだ!」と、わけのわからないことを言っていた人は、絶対に違うとおもうけど)
ボクは最初のようなことが疑問だったのですが、地元の人を優先させてあげましょうという考えと、どう整理して質問しようかなどと考えているうちに締め切られてしまったのでした。トホホホ。
もっとも、指名してくれないかもしれませんがね。
会場に来られた方は、これで満足したのかしら? まあ、ほとんど影響のない人たちばかりだし・・・。
同じ日の2回目の講演だったので、1回目を聞いていたハズの市としては、何も感じなかったのでしょうかねえ?それとも思惑どおりだったのでしょうか?
福島県での対応なども気にして見ているけど、行政って、まあ、こんなんでしょうかねええ。
少なくても「住民を守る」って考えはないようです。いやはや~・・・。
参考になったらクリックお願いします。
<追記>
この講師の方は、千葉県の我孫子市でも講演していたのですね。
同じようなことを話してるようです。
しばた圭子さんのブログ
一関市在住で、かなり心配されている方のブログを発見しました。
自然農法で野菜をつくり、販売もされている田舎暮らしの方のようです。
この講演を聴きたかったそうですが、都合で聴けなかったとか。
ご自分で線量などを計算されています。
あんすろーじさんのブログ
ボクが住んでいるのは東の外れで、気仙沼市との境界あたりですが、0.2μSv/hくらいのようです。(測ってないので、正確にはわかりません。森の中だからもっと高いのかも?)
何が話題かと言うと、フクシマ原発の放射能が宮城県を跳び越して、一関市に降り注いだのですね。
ネットではかなり早い段階で流れていましたが、一般的にはだいぶ後になってから公表されました。
火をつけたのは、中部大学の武田邦彦先生の発言でしょうかね。それに対して市長が猛反論してました。
それから、放射性物質汚染ナンタラ措置法みたいなもんで重点調査地域に指定されたようです。
そのせいでしょうか、じつに沢山の地点での放射線レベルを公表しています。どはいえ、公共施設がほとんどですがね。
現在でも、地上高1mで0.3~0.5μSv/hの地点がかなり沢山あります。もちろん地面や部分的には10マイクロを超えるところもあります。
全体的には0.2μSv/h以下のほうが多いのですがね。でも事故前は0.0×くらいですよね。
また、地面で1μSv/hを超えるところは、住民参加で除染する方針のようです。
隣接する、宮城県や気仙沼市、平泉町などは、マッタクの温度差があります。数地点のレベルしか公表していませんね。その放射線量は0.1μSv/h程度となってますです。ホント?
で、一関市としては、仕方なく、住民に対してこのような講演会を開いたのでしょうかね?

「放射線の基礎知識と健康への影響」という演題ですが、市が開催する講演会では、どんなことを話すのか?どんな風に説明するのか?つまり「説明方法」自体に興味があって聞きに行ったのでした。
場所は、お隣の藤沢町です。
まあ、「なるべく放射線の低いところに移住したほうがいいですよ」なんて言わないと思ってましたがね。
ですが、「マッタクわかりにくい話」と「安全宣言」なのでした。
聴衆は、平日の昼下がりでもあり、ほとんど高齢者ばかりの300人くらい。会場は600人も入る立派な建物でした。
勤め人や主婦などは参加しにくでしょうね。または関心がないのか・・・。
ついでに、どれほどわかりにくいのか、というのは次のとおりです。
●OHPで投射していた資料は、文字やグラフばっかりで、読むひまも理解するひまもない。
というか、読む時間を与えてくれないのです。一方的に説明して、次々と資料を変えていってしまうからです。
(ボクは20列くらいあるうちの、前から6列目だったけど、10列目以降は読めなかったのではと思う)
指し示すレーザー型のポインターも緑色で、どこを指しているのか見えない。
(これは赤でも見にくいのです。そもそも、こんなモンは大きな会場で使えるものではないと、いつも感じています)
●肝心な基礎知識の説明がまったくない。
・国の許容基準である年間1mSvの考え方とか・・・
・外部被曝と内部被曝の違いとか、問題とか・・・
・シーベルトとベクレルの違いや、変換方法とか・・・
・自分の住居周辺の影響度の計算方法とか・・・
・放射線の種類と特徴とか・・・
こういうことは、周知のはずだ、という認識だったのでしょうかねええ。
ボクなりに、ごくごく簡単に計算してみると、この地域では年間5~10mSvくらいは被曝しそうです。
元々日本にある自然放射線の影響1mSvと、追加の許容部分1mSvの合計ですから、年間2mSvですね。
たぶんにオーバーしているわけです。(あくまでも外部被曝だけですよ)
で、どうするか、ということを聞きたかったとおもうのですよ。
●100mSvまではダイジョブという前提のような説明に終始していた。
・ガンの死亡率が2000mSvでは2倍に増えるというグラフを示して、100mSv以下の低線量では、因果関係がはっきりしてない、云々・・・
・温泉や蛍光塗料など、身の回りに放射線の出るものはたくさんある・・・
・ホウレンソウを何トンも食べる人はいない・・・
・広島や長崎でも、ハッキリしたデータはない・・・
・胎児への影響は高齢出産の影響が大きい・・・
・飛行機やレントゲンの方がはるかに高い。CTスキャンでは7mSvも浴びるとか・・・
・核実験以降の下降している積算放射線グラフを出して、途中のチェルノブイリのときでも小さな小さなトンガリが増えた程度だとか・・・30年でちゃんと半減しているとか・・・
・世界には、年間10mSvの地域もあるが、特に被害が出ているデータはない・・・
・チェルノブイリも米軍の調査も同様・・・
などなど、実にたくさんのデータを次から次とOHPで写していたが、ほとんど読めないのでしたよ。
もちろん、整理しているヒマも無かったのでした。
●そして、結論は、
・雨の予報が30%のとき、傘を持っていく人と、いかない人がいますね・・・人それぞれです。
・ボクの知見からいうと、ほとんど問題になるレベルではない・・・
・安価な線量計は、低レベルでは誤差が多くて使えない・・・(一桁違う線量計の写真を示して)
・心配なら、専門家に、その都度レベルを測ってもらえばいい・・・
・ご質問があれば、次のメルアドに連絡ください。
まあ、訳がわかんなくても「ダイジョーブ!」ってことのようです。
質問の時間もあったのですが、4人くらいで打ち切られてしまいました。
それも、突っ込んだ質問ではなかったのです。やらせ?
(最初に質問した「後始末じゃなくて、前始末が大事なんだ!」と、わけのわからないことを言っていた人は、絶対に違うとおもうけど)
ボクは最初のようなことが疑問だったのですが、地元の人を優先させてあげましょうという考えと、どう整理して質問しようかなどと考えているうちに締め切られてしまったのでした。トホホホ。
もっとも、指名してくれないかもしれませんがね。
会場に来られた方は、これで満足したのかしら? まあ、ほとんど影響のない人たちばかりだし・・・。
同じ日の2回目の講演だったので、1回目を聞いていたハズの市としては、何も感じなかったのでしょうかねえ?それとも思惑どおりだったのでしょうか?
福島県での対応なども気にして見ているけど、行政って、まあ、こんなんでしょうかねええ。
少なくても「住民を守る」って考えはないようです。いやはや~・・・。


<追記>
この講師の方は、千葉県の我孫子市でも講演していたのですね。
同じようなことを話してるようです。
しばた圭子さんのブログ
一関市在住で、かなり心配されている方のブログを発見しました。
自然農法で野菜をつくり、販売もされている田舎暮らしの方のようです。
この講演を聴きたかったそうですが、都合で聴けなかったとか。
ご自分で線量などを計算されています。
あんすろーじさんのブログ
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最終更新日 : -0001-11-30
おばんでございます~~~ 宮城県のみどたまの母さんから 宮城県のホームページに 『年間追加積算線量計算』の式が掲載されているとの情報を頂きました。 早速我が家を計算してみる事にします。 《宮城県HPより引用》 年間追加積算線量計算 ,現在の空間放射線線量... …
2011/12/15 01:15 あんすろーじ